居抜き物件コラム
売上はあるのにお金がない?
資金・助成金
2026.06.21
「売上は過去最高なのに、なぜかお金が残らない。」
最近、このような悩みを抱える店舗経営者が増えています。
特に飲食店や美容院などでは、
の利用が当たり前になりました。
お客様にとっては便利なサービスですが、経営者にとっては注意しなければならない点があります。
それは、
「売上と入金は別物である」
ということです。
一昔前の店舗経営はシンプルでした。
お客様が1万円支払う。
レジに1万円入る。
そのお金で仕入れや経費を支払う。
売上と現金の動きがほぼ一致していました。
そのため、レジの現金を見れば大まかな経営状況が分かりました。
現在は状況が変わりました。
例えば、お客様が1万円をPayPayやクレジットカードで支払った場合、
売上はその日に計上されます。
しかし実際の入金は数日後、場合によっては翌月になることもあります。
つまり、
売上はある。
でも現金はまだ入っていない。
という状態が発生するのです。
一見すると不思議な話ですが、
売上が増えるほど資金繰りが苦しくなる場合があります。
例えば、
月商300万円のお店が月商600万円になったとします。
売上は増えました。
しかし、
支払いは先に発生します。
ところがキャッシュレス売上の入金は後日です。
その結果、
売上は増えているのに手元資金が足りない
という現象が起こることがあります。
キャッシュレス化によって、
経営者が陥りやすい落とし穴があります。
それは、
POSレジの売上ばかり見てしまうことです。
確かに売上は重要です。
しかし、
経営を続けるために必要なのは現金です。
どれだけ売上があっても、
家賃の引き落とし日に口座残高が足りなければ経営は成り立ちません。
経営者が毎月確認したい数字は、
です。
売上だけを見て安心してはいけません。
いつ入金されるのか。
いつ支払いが発生するのか。
これを把握することが重要です。
利益が出ていても倒産する会社があります。
これを「黒字倒産」と呼びます。
原因の多くは資金繰りです。
利益は出ている。
売上もある。
しかし現金がない。
その結果、支払いができなくなるのです。
特にキャッシュレス比率の高い店舗では、このリスクを理解しておく必要があります。
店舗経営において大切なのは、
売上を追いかけることだけではありません。
現金の流れを把握することです。
売上は結果です。
利益は計算です。
しかし、
現金は現実です。
現金がなければ仕入れもできません。
家賃も払えません。
従業員の給与も支払えません。
だからこそ、経営者は売上だけでなく資金繰りにも目を向ける必要があります。
キャッシュレス決済の普及によって、お客様の利便性は大きく向上しました。
しかしその一方で、
売上と入金のタイムラグという新たな課題も生まれています。
経営者が見るべきなのは売上だけではありません。
預金残高や資金繰りも含めて確認することが大切です。
店舗経営で本当に重要なのは、
「いくら売れたか」ではなく、
「いくら現金が残っているか」
なのです。
売上はデータである。
現金は現実である。
この言葉を忘れずに、日々の経営に活かしていただければと思います。
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